事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずとレントゲン

顔の周りをぐるぐる回るのだ。

四角い白い物体が自分の周りを数回回るのだ。

ゆっくりとまるで

赤ちゃんの時にあやすのに使った

ベビーベットにつけて回して遊ぶおもちゃのようだった。

 

顔を動かしてはダメだと言われたが

目ですごく追った。

 

レントゲンの撮影が終わり

現像されるまで歯石を取ってもらった。

 

レントゲンが出来上がると同時に医師がやってきて

私の歯の状態を語った。

 

「虫歯はできていませんねー」

 

驚愕である。

 

あれほど甘いものを食べて痛んでいたのに

飲み会後歯磨きせずに寝ていたのに

それらが何回も何回もあったのに

虫歯がない。

 

それほど高校卒業時の治療が完璧だったと

医師は誇らしげに話している。

 

確かに同じ歯科医院で治療してもらっていたが

おそらく治療したのはあなたではない

と思ったが口には出さずに

感謝の意だけ述べておいた。

 

しかしだとしたら

甘いものを食べた時に歯に痛みがあったのはなんなんだと聞いてみると

 

「知覚過敏ですね」

とのたまう。

 

知覚過敏って

冷たいものだけになるんじゃないのか?

甘いものを食べても知覚過敏で痛みがあるのか?

 

疑問がわいたが

歯科医師の言っていることなので

そういうことなんだろうと思って流した。

 

虫歯もないし

痛みも知覚過敏だと分かったし

じゃ歯医者には年に1回くらい

歯石を取りに来るだけでいいなと思っていたら

ここで衝撃の一言が発せられた。