事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずと案内

診察室前の受付の人にカルテを渡すと

すぐに診察室に呼ばれた。

 

診察室に入ると以前も座った場所に座らされ

そこにはやはり以前と同じ医師が待っていた。

 

「じゃあ午後から手術していきますね。

 お昼ご飯は食べられないからね。

 何か質問ある?」

 

なんとなく気になっていたことを聞いてみた。

 

入院が1日じゃなくて延びることはあるんですか?

 

「んー血が止まらないとか痛みが激しく続くとか

 そういうことがあれば延びることもあるけど

 痛み止めの薬出しているし

 血は遅くても手術した次の日には止まっているから

 延びることは基本的にはないかもね。」

 

なるほど。

これで6連休のうち4連休がかなり暇になることが

ほぼ確定となった。

 

入院してるうちに4連休の具体的な過ごし方を考えておこう。

 

質問は他になかったので

また診察室の前で待つように言われた。

 

受付の人がまたやってきて

 

「じゃあこれから病室に行ってもらいます。

 この道をグーと行って右に曲がったらエレベーターがあるから

 それに乗ってナースステーションまで行ってね。」

 

道案内をするとき

擬音が多くなる人っているよね。

 

「ナースステーションにいる人に話しかければ病室に案内してくれますよ。」

 

案内ありがとうございますと言って

言われた通りにエレベータに行ってみた。

 

外来診察する建物は2階分しかなく

他のエレベーターでは1階と2階の往復しかできないのだが

指定されたエレベーターなら

3階以上の病室に行けるようになっている。

 

選ばれたものしか行けないエレベーター。

 

いたって普通のエレベーターだったけどね。

 

エレベーターに乗り込んで

指定された階で降りてナースステーションに行ってみた。

 

時間は10時少し前。

ナースステーションには人が2人ほどしかいなかった。

 

とりあえず2人に話しかけてカルテを渡すと

 

「じゃあ婦長を呼んできますから

 ちょっと待っててくださいね。」

 

婦長。

ナースのお仕事松下由樹に嫌味を言っていた人だ。

 

というか今でも婦長っていうのか。

師長じゃないのかな。

 

そんなことを考えているうちに婦長がやってきた。