事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずとチェック

「じゃあ手術前の血圧と体温チェックをしますね。」

 

最初に体温を測った。

 

脇に体温計を挟んでしばらく待ち

音が鳴ったので液晶を見てみると

 

37.1度。

 

「えっ何

 風邪引いてるんですか?」

 

違います引いてないです体温高いんです

と言い訳はしたが

元々の平熱は36度前後。

 

どうやら緊張しているらしい。

 

「ん~…ん~…

 微熱だけど

 平熱ならまあ

 大丈夫ですよね。」

 

看護師さんごめんなさい。

 

たぶんすぐ平熱に戻りますんで。

 

「とりあえず次血圧測りますね。」

 

腕にバンドを巻いて血圧を測った。

 

血圧は問題なく

ギリギリ低血圧という平常値だった。

 

「うん大丈夫ですね。

 あーそうそう

 個人情報に関する書類って

 持ってきてくれましたか?」

 

入院説明センターで

治療内容を話していい人を1人以上書かなければいけない書類。

ちゃんと書いてきたので渡すと

少し困った顔をされた。

 

「んーこの病室に名前を掲示しないと

 お見舞いに来た人に案内をするのは

 それぞれ別々に希望は出せないんですよ。」

 

どういうことですかい?

 

「病室に名前を掲示するならお見舞いの人を案内できます。

 名前を掲示しないなら案内もできません。」

 

うん。

ならはじめからチェック項目を2つにする必要はなかったのでは?

 

まあそんなことを看護師さんに言う気はなかったので

名前を掲示して案内もしてもらうことにした。