事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずと薬剤師

「ありがとうございます。

 これで説明とチェックは終わりです。

 じゃあ病室に戻って

 薬剤師さんが来るので説明を聞いてもらって

 すぐ点滴に行くので準備しておいてくださいね。」

 

了解して説明を受けた薬をもらって

説明室を後にした。

 

少し迷いながら病室に向かっていると

後ろから説明をしてくれた看護師さんが追ってきた。

 

何事かと思ったら

 

「手術着忘れてますよ。」

 

おっほうすいません。

 

最近おっちょこちょい度が増している。

 

年である。

 

手術着を受け取って病室に戻った。

 

受け取ったものを小さな机の上に置いて一息。

 

ふう。

 

 

 

歯磨きしよ。

 

持ってきた旅行用歯磨きセットで丁寧に歯を磨き

口を濯いだ後イソジンでうがいもした。

 

イソジンの味久しぶり。

 

イソジンは約500ccもあるので

おそらく退院後も家でうがいすることになりそうだ。

 

うがいが終わって

手術着に着替えようかなと思ったら

薬剤師がやってきた。

 

「忙しい中すいませんね。」

 

いやたぶんあなたの方が忙しいです。

 

暗殺教室の奥田さんみたいな見た目の人だった。

 

イソジンは一回50ccくらいでうがいしてくださいね。」

 

まじか。

 

たぶんさっきのうがい50ccより多かったんだけど

何も言われなかったから良し。

 

「こっちの薬は朝ご飯と晩ご飯の後に飲んでね。

 朝ご飯食べなかったらお昼ご飯の後でも良いよ。

 処方された分を飲み終わったらそれでOKだからね。」

 

バイキンマン戦慄の薬は

食後定期的に飲まなければいけないらしい。

 

「こっちの薬は痛いときにだけ飲んでね。

 点滴してる間は点滴から痛み止めが入るけど

 点滴外れたら痛みがくるからそのとき飲んでね。

 飲んだときは飲んだことを看護師さんに言ってね。

 1回飲んだら6時間以上空けないといけないからね。」

 

らしい。

1度も痛み止めを飲まない状況が理想だが

そうはいかないんだろうな。

 

「薬の説明は以上ね。

 じゃあ失礼しましたー。」

 

さらっとやってきて

さらっと帰っていった薬剤師だった。