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事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずと手術中

えっなにこれ。

 

麻酔入れるところ間違えた?

それともマジで麻酔効かない系?

 

自分の目の覚醒っぷりに驚いているが

周りの看護師たちはそんな様子を全く気にも止めずに

治療台の周りをせかせかと移動していた。

 

「眠くないですかー。」

 

と医師が聞いてくる。

 

えっ何その確認。

 

眠くないです。

 

眠くないですと言った瞬間

瞼がドスンと重たくなった。

 

しまった!

時間差攻撃か!

 

おのれシャアめ!

人の心をもてあそびやがって!

 

この医師ただじゃおかんと思ったときにはもう遅かった。

 

まず眼は重いが半開きの状態。

音は聞こえるが反応できない状態。

体は動かそうと思えるが動かす気力が出ない状態。

そして口周りの感覚はほとんどなかった。

 

麻酔が効いているのを確認した看護師は

口をジャッキようなものでこじ開けていた。

 

これは開けているのを骨伝導的に感じた。

ワインオープナーのようなものでギリギリと開けていく感じ。

もちろん痛みはない。

 

手術中も人影は見えるし

音も聞こえるし

口の中で何かが当たっている感覚はある。

 

ちゃんと起きてはいる。

しかし何も反応できない。

 

体は動かそうと思えば動かせるのに

動かそうとする行動回路を

限定的に制限されている感じだった。

 

時間感覚も感じた。

手術の時間は30分くらいで終わった。

 

その間の記憶は多少おぼろげではあるが

ちゃんと残っている。

 

ただ痛みがないだけ。

体を意識的に動かすことができないだけ。