事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずとティッシュ

あっという間に1時間過ぎて

看護師さんがやってきた。

 

「血が止まったどうか見ますねー

 口開けてくださいー。」

 

1時間前より麻酔の効果が弱まったのですっと口を開けることができた。

 

先ほどより長く口の中を眺める看護師。

 

「んー止まってるのかな…

 止まってないようにも見えるけど…」

 

止まっててくれよ!

なんだその思わせぶりな感じ!

緊張して逆に血が出るわ。

 

「口の中に血がたまってて分かりにくいんで

 ちょっと血吐き出してもらえます?」

 

なにっ。

局所麻酔が効いたままのこの口で

口をすぼめて頬筋で血を出すという

高度なことをしろだと?

 

まあやるけども。

 

斜めになったベッドに横たわった状態から

少し前かがみになって

看護師さんが差し出しているトレーに血を出した。

 

ある程度固まってたので

意外に簡単に血は吐き出せた。

 

そもそも血が口の中にたまってることを感じなかったよ。

局所麻酔すげえ。

 

「口に血がついてるんで…

 あれティッシュ持ってきてないですか?」

 

 

ボックスティッシュは持ってきているが

未開封でトートバッグに入ったままになっていた。

 

看護師さんがポケットティッシュを出して拭いてくれた。

 

ティッシュは入院生活で割と必要になる。

今回のように自分がてきぱきと動けない状況の時にこそ必要なのかもしれない。

 

病室に着いたらまずティッシュ開けよう。