事務系独身アラサーが親知らずを 抜く

事務系独身アラサーが親知らずを4本抜く話です。

親知らずと洗面

目が覚めたのは6時だった。

 

同じ病室の人が起き始めたので

その物音で起きた感じ。

 

これって目覚まし時計とか置いちゃダメなんだろうか。

 

何はともあれ寝起きが悪くなくてよかった。

 

向かいのベッドの人が

 

「洗面所どうぞー。」

 

と言ってくれたので

ありがたく顔を洗って

歯磨きとうがいをした。

 

歯磨きは傷口に当たらないように気を付けたが

うがいした時に少し血が混じっていた。

 

でも血が出ているというよりは

口の中に残っていたものが出たという感じだった。

 

イソジンでうがいもした。

 

痛みがほとんどなく

本当に昨日手術したのかというぐらいだった。

 

向かいの人に会釈をして洗面を終えた。

 

もう少しコミュニケーション能力が高ければ

同じ病室の人とも話せたんだろうけどな。

 

長期の入院をするときにそれは考えればいいか。

 

6時半くらいに看護師の回診があった。

 

いつも通り体温と血圧の計測をし

変わらず平常値だった。

 

「朝ご飯食べれそうですか?」

 

痛みはないので食べれると思います。

 

「そうですか。

 じゃあ朝ごはん用意しますね。

 朝食が終わったら診察をするので

 食後に歯磨きとイソジンをお願いしますね。」

 

そう言って看護師は去っていった。

 

昨日夕食を食べていたら歯が痛くなったので

少し食事をとることをためらおうかと思ったが

空腹には逆らえなかった。

 

病室にいると自分が出すもの音がうるさくないかとか

変に気を使うからエネルギー使って

おなかが空く気がする。

 

そうこうしているうちに朝ごはんがやってきた。